2022年7月 ペルシャ絵画展の様子
こんにちは、ワールドインテリア伊藤家具の伊藤万智です。
今回は、先日開催されたペルシャ絵画展の様子をお届けしようと思います。
今回ご来場できなかったお客様にも雰囲気だけでも伝わってくれたらなと思います。
写真多めです〜。
✳︎ペルシャ絵画は、『タブロー』と呼ばれます。
『タブロー』とは、ペルシャ絨毯を観賞用の絵画として楽しむように作られたもののこと。
風景、動植物や実際の写真を絨毯で表現しています。
こちらは、展示場の中央にどーんと壁を作りタブローを沢山飾りつけた一室としました!
タブローに合わせる家具は、もちろんアンティーク家具。
重厚感があってシックな家具が、タブローにはマッチしますね。
もちろん、ヨーロピアンスタイルの猫足の家具達ともマッチします。
今回準備したタブローの額縁は、重厚感と高級感のある金色の額縁のものが多かったため、クラシックスタイルにより合うデザインだったと思います。
額縁が、無垢材でオイル塗装のものだったりすれば、ナチュラルスタイルやカントリーにもマッチしますね。
額縁でも大分印象が違くなるのも、タブローの面白いところです。
こちらは、イランで有名な絵師さんの絵をモチーフに絨毯で作られたタブローです。
動植物だけでなく、絵画を元に作られるタブローも数多くあります。
絵画などの繊細な作品をモチーフにすると、より細かく絨毯を作らなければ、美しい曲線を表現できません。
そのため、高度な技術が求められます。
タブローが作られる工房の違いで、同じ絵画をモチーフにしても人物の表情が違ったり、指先の美しさの表現に差異があったりするんですって。
より良い工房で作られた方が、モチーフとした風景や写真をそのままの表現出来ています。
人物の場合は、表情を柔らかく表現すること、指先を一本一本表現すること。
そんな所を観察し、より再現されていれば、より細かく繊細に作られたタブローであることがわかります。
こちらは、可愛らしいポメラニアンのタブロー。
愛犬家や愛猫家など、愛するペットの写真をタブローにし、お家に飾っておきたいと言うお客様も多くいます。
タブローは、ほぼ天然素材のウールで作られているため、撫でれば温かみがあり、愛するペットの毛並みが思い出されます。
自身の肖像画をタブローで作ってもらう方もいるんだとか。
こちらは、リアルなワシと2匹の可愛い子猫のタブロー。
ワシは、羽の一枚一枚がリアルに再現されています。
瞳に迫力があり、まさに生きているようです。
子猫は、生後一年くらいしか見ることができない姿です。
その可愛らしい姿を、色褪せずに思い出を残しておきたくて、子猫をモデルにタブローを作ってもらう方も。
写真だと分かりづらいですが、こちらの子猫のタブローには、段差があります。
絨毯の毛の長さを調節してカットして、凸凹させています。
子猫の部分が背景より毛足を長くカットすることによって、立体的なタブローとなっています。
よりリアルな動物の毛足の再現ができます。
まるで、そのまま子猫が絵画から飛び出してきそうです。
こちらのタブローも、子猫のタブローと同じく、毛足に段差をつけるカット技術が施されています。
彫刻には詳しくないので、なんの作品かはわからないのですが、
彫刻作品をより立体感が出るように表現されています。
このカット技術は、中国段通でも用いられるカービング加工と同じようなものです。
カービング加工を行うことで、より模様が浮き彫りにされ図柄が一層ハッキリと立体的に表れ、柄のコントラストも鮮明に仕上げられます。
動物達のタブロー。
毛並みまで再現されており、まるでそこにいるかのような存在感です。
タブローには、お馬さんがモデルとなったものが多くあります。
日本では、縁起物のため、タブローを仕入れてくる絨毯屋さんがお馬さんを多く仕入れているかもしれませんが…
伊藤家具社長もタブローを仕入れる時、お馬さんを多めに仕入れていました。
縁起物であることも仕入れのポイントでもありますが、やはり、大変美しい作品が多かったため、お馬さんのタブローを多く仕入れてきたようです。
なんといっても、お馬さんの立髪の再現が素晴らしく、毛並み一本一本生きているようです。
走って今にも飛び出てきそうな躍動感が伝わります。
お馬さんがなぜ縁起物とされているかは、昔から『左馬』と言われ、
絵などで馬が表現される時は、左を向いている馬が縁起が良いと言われています。
由来は、馬は右から乗ると転ぶという習性があり、必ず左から乗ることからきています。
つまり、左から乗れば倒れない。として、左馬は人生を安泰に倒れるようなことなく過ごせるという意味が込められています。
他にも、風水の世界でも運気を上げるものとして人気があり、馬は行動力や力の源とされています。
また、『うまくいく』の語呂合わせで、『馬九いく』となり、馬が9頭いるのも縁起物とされています。
まだまだあります。
神社にある「絵馬」。こちらにも、馬の絵が描かれていますよね。
馬は、古くから「神様の乗り物」として知られています。
昔は、生きた馬を神に捧げる儀式が行われていました。
現在では、本物ではなく、絵に描いた馬を奉納して願掛けを行う。それが、絵馬となりました。
自然の風景の作品も素晴らしいです。
どこかファンタジックで夢のある作品です。
水の流れや木々の揺らぎを感じられます。
お客様には、老若男女楽しめる作品ですね。と評価されました。
私もこのような、ホビットの小屋のみたいなファンタジックな作品大好きなので、
いつか自宅に飾りたいな〜とか思っています(^ ^)
花々のタブローも大変人気です。
花びら一枚一枚繊細に表現されており、触らなければ油絵のようです。
ご来店するお客様も「これ油絵でしょ?』とよく間違われます。
「触ってみてください。」と言うと、「これ、絨毯なの?!」と大変驚かれます。
これほど、緻密に絨毯が織れることに驚愕されます。
お客様が、タブローを触る時に、「汚れちゃわない?」とおっしゃられることが多いですが、タブローは元々ペルシャ絨毯です。
汚れたら洗えるし、ホコリがついたら掃除機で吸ってもらっていいんです。
洗濯といっても、床敷きで使用しているペルシャ絨毯は大体10年で洗濯と言われています。
そのため、壁掛けで観賞用のタブローでしたら、より長く綺麗に保てます。
また、いくらペルシャ絨毯(タブロー)でも長時間(何十年も)日当たりの良い場所にあれば、色も褪せてきます。そうした場合は、表面のパイル(絨毯の毛のこと)を数ミリカットすることで、また色が元通りの新品の時のようになります。
もし、タバコの灰などで一部が燃えてしまったら、修繕も可能なのです。
そんなことができる絵画は、タブローしかありません。
沢山触って、タブローの温かみある絵画に触れてみてください。
そのほかにも、沢山の作品を飾らせていただきました。
いつもの伊藤家具ショールームが、一段と高級で芸術的な空間となった三日間でした。
現在は、伊藤家具所有のタブローが何枚かあるのみで、とても寂しい店内になってしまいました。
お馬さんの大きなタブローも展示中だったのですが、現在は植物のタブローがメインとなっています。
今回、ペルシャ絵画展で展示したタブロー全てを紹介はできませんが、いかがだったでしょうか?
ご来場いただいたお客様、タブローを準備していただいた関係者の皆様。
無事に開催終了することができました。
心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
残念ながら、ペルシャ絵画展の次回開催は未定となっていますので、今後絵画展のみを行うか分かりません。ペルシャ絨毯展は毎年行なっています。
現在数点在庫ございますので、タブローがどんなものか見ることはできますので、
ぜひ、ご来店して体験しにきてください。
今年中に、社長自らイランへペルシャ絨毯の買い付けに行く予定ですので、
(最近また、コロナが猛威を奮っているため、延期になる可能性もありますが)
その際に素敵なタブローがあれば購入する予定でいます。
また、新入荷するようであれば、SNSやこちらでお知らせいたしますので、
お待ちくださいませ。
ペルシャ絵画展に行ってみたいという方が多ければ、
次回開催も早めに検討できますので、ぜひ、要望があればお問合せより
ご連絡ください。
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お読みになっていただき、誠にありがとうございます。
他の記事も読んでいただけると幸いです^^
よろしくお願いします。
余談ですが、
今回ペルシャ絵画展ように私が寄せ植えした多肉植物達。
あまりお見せする機会がないので、載っけちゃいます。
サボテン達は、仲良くしていただいている近所の造園屋さん『川幸園』さんで購入させていただいたもの!
鉢は骨董屋さんで見つけた立派な鉢。
ゲキしぶでしたが、かわいいサボテン植えたら、シックでかっこいい感じに纏まりました。嬉しい!!
リクガメは、偶然見つけたガチャポン。
寄せ植えで開いたスペースにピッタリで一人で喜んでました笑
また次のイベントまでに何か寄せ植え作れるといいな〜。
有限会社伊藤家具
担当:伊藤万智
千葉県山武郡横芝光町横芝1319
0479−82−5221